めぐりゆく神話|特別展「吟遊詩人の世界」会場でのパフォーマンス

みんぱく創設50周年記念特別展
「吟遊詩人の世界」の会期中に、
特別展示館1階中央アリーナにおいて、
本特別展の展示に関連する、
以下のパフォーマンスが行なわれます。
現代の吟遊詩人が様々なスタイルにおいて、
新たな神話を生み出し、
謡い紡く瞬間にお立会いください。

会場
国立民族学博物館 特別展示館1階アリーナ
https://www.minpaku.ac.jp/information/access
大阪府吹田市千里万博公園10-1

10月6日[日]

15:15 –

 

出演
月岡祐紀子(瞽女音楽奏者)、志人(ラッパー)
広瀬浩二郎(解説)、近藤忠(PA)

演者紹介

月岡祐紀子(つきおかゆきこ)
民謡歌手・瞽女唄奏者
幼い頃より民謡、三味線を学ぶ。高校生の頃に瞽女唄と出会い、瞽女さんとの面会、資料を求めて10年間新潟に通い交流を重ねる。(大学卒業時、瞽女さんと同じ歩き旅をしようと三味線を奉納演奏しながらの四国八十八箇所歩き遍路を行い、その様子がドキュメンタリーとなり放送文化基金賞出演者賞受賞。)
民謡歌手としてNHK「民謡魂」等出演、アニメ「サムライチャンプルー」で瞽女唄を担当。学習院大学、神奈川大学「日本の伝統芸能」講師。各地で民謡、瞽女唄のコンサートを行うほか、一子に恵まれてからは乳幼児向け和楽器体験イベント等も主催する。第44期NHK邦楽技能者育成会修了。

・ホームページ: http://www.gozeuta.com

志人/sibitt
独自の音声言語と韻律の探求により声ならぬ聲で空紙-そらがみ-に新しき星座を編む諷詠の人。
音楽表現のみならず舞台芸術、古典芸能の語り部等、分野を超えた活動は多岐にわたり、言葉と音の源流を遡上する芸術活動を行なっている。各地の海山を遊行し、”をと”を採集、卜骨や獣骨をはじめとする自作楽器に息を吹き込み、客星が奏でる言語表現の未踏の領域へ”懐かしい未来”の旅を続ける。
国立民族学博物館 創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」にて “うたが生まれる心の小道”の展示空間を担当。

・Blog Wheres sibitt?: sibitt.exblog.jp
・Facebook: 志人/sibitt (降神, TriuneGods, TempleATS)
・TempleATS: templeats.net
・8 ∞: 88project.info


photo by Kosuke Mori

10月20日[日]

15:30 – 16:00

伝統の継承と革新、エチオピアの次世代楽師たち

出演
Tasew Wendem (ワシント/笛)
HaddinQo (マシンコ/擦弦楽器)
山本純子、川瀬慈(通訳&解説)、矢野原佑史(PA)
伝統とモダンが交錯するエチオピアの首都アジスアベバ。そこには伝統を継承しながら、それを再解釈し、革新し続ける若手楽師たちがいる。ワシント(竹笛)奏者のTasew(タソウ)とマシンコ(擦弦楽器)奏者のHaddinQo(ハディンコ)。ジャズやフュージョンとのセッション、欧米ミュージシャンはもちろんのこと、日本の民謡バンドとのコラボレーションも。今、エチオピアで最も注目される新進気鋭の若手楽師2名が2024年秋、大阪初上陸。

演者紹介

Tasew Wendem
(Washint ワシント/笛)
アムハラ州ゴジャム出身。幼少期よりエチオピア北部の牧童が羊を追うために吹く竹笛ワシントを嗜み、その卓越した技術と音色の美しさが評価され、アジスアベバに上京。ワシントのみならず、エチオピアに伝承される各種伝統楽器を学び、サーカス楽団に入団。その後、自らがリーダーとなり、サーカス楽団より独立、マッソーブ・カルチュラル・ミュージック・グループを結成。10年に渡る活動で、エチオピア国立劇場における定期公演の開催、2つのアルバムの制作、自らがホストとなるテレビの冠番組を持つ等、精力的に活動中。

Haddis Alemayehu AKA HaddinQo
(MasinQoマシンコ/擦弦楽器)
アジスアベバ出身。13歳にしてマシンコを独学で習得。その後、年長の楽師たちとともにマシンコの奥義を極め、ジャズ、ポップミュージックシーンにマシンコを積極的に取り入れ、その復権に力を注ぐ。黄金期のエチオピア音楽を支えた数々のレジェンダリー・アーティストたちとの共演も多数。一方で、伝統音楽の舞台においても、マッソーブ・カルチュラル・ミュージック・グループの創設メンバーとして貢献。現在は、活動の幅を世界へ広げ、世界中のミュージシャンとマシンコでセッションする一方、3000年の歴史を持つ古代エチオピアの楽器が奏でる伝統音楽を守り、エチオピア各地に伝わる伝統舞踊とともに世界に広める活動にも注力。AbiyAhmed現エチオピア首相のノーベル平和賞授賞式で演奏する等、新進気鋭の若手アーティストとして注目を集めている。

10月27日[日]

15:20 –

 

出演
Ka(ラッパー)
バルジンニャム(通訳&解説)、矢野原佑史(DJ、PA)

演者紹介

Ka(カー)
a.k.a Educated hooligan, oligarchy of rhymes
2006年より、首都ウランバートルにて、モンゴル・ヒップホップ界でその名を知らぬ者のいない「Click Click Boom(クリック・クリック・ブーム)」の一員として活動を始める。活動の目的は「1+1=1, union of human」。モンゴル最大の野外音楽フェスティバル「Playtime Festival」では、Streetzステージのキュレーターを務めている。
2007年「educated hooligan」、2010年「Арга билэг / YingYang」、2017年「MoneyMoves」、2022年「Crimes n Poetry」といったアルバムを発表してきた。
・Instagram:https://www.instagram.com/maskofka/

///
“In Mind" from the Album "Crimes n Poetry" 2022
不正を見ながら目を閉じ 耳を覆い それを無視する…
そんなあなたと私は
刑務所に入れられるべき自由な犯罪者
Хогийн зүйлийг хараад нүдээ аниж, чихээ дарж, үл тоож байгаа
Чи бас Би : Эрх чөлөөтэй гэмт хэрэгтэн...

///
"Arga Bileg" from the album "Arga Bileg" 2010
私とあなた
あなたが和解すれば 私たちに彼らが加わったら
力を合わせた「巨大な我ら」となる
Би бас чи эвлэрвэл Бид
Бид бас тэд нэгдвэл Бид хэд, хамт, чанга...

///
"Respect Your Soul" from the Album "Crimes n Poetry album" 2022
輝く小さな白い点 集まれば魅力的になる 夜空を覆う星が如く

我は人生を好み 人生は我を包む

あなたの意見や世界観があなたの魂や性質から芽ばえているのなら それで良い
それが良いものであっても悪いものであっても
それをありのままに尊重しよう Respect your soul

Тэртээд гялалзах жижиг цагаан цэг
Олуулаа байхдаа гайхамшигт
Шөнийн тэнгэрийг бүтээдэг шиг...

Би амьдралд хайртай
Амьдрал надад хайртай

Чиний үзэл бодол, ертөнцийг харах үзэл чинь сүнс, мөн чанараасаа ургасан бол сайн, муу сайхан муухайтай нь байгаагаар нь хүндэтгэе.
///

11月3日[日]

15:20 –

 

出演
Nalika(ダンサー)
小西公大(解説)、矢野原佑史(DJ、PA)

演者紹介

Nalika(ナリカ)
幼少よりバレエ、ピアノに勤しみ20代前半ヨガに出会いインドへ。その後映画『Latcho Drom』に出会い、冒頭で見た踊りと音楽に心を奪われる。2009年よりそのシーンの舞台となったインドラージャスターンへ行き、毎年長期滞在しながら現地のカルベリヤダンサー、楽師マンガニヤールと多くの時間を過ごし踊りと音楽を学びながら現地の数々の公演に出演。大阪を中心にクラスやショーを企画し、ラージャスターンの踊りと音楽の素晴らしさを広め続けている。

・ホームページ: https://www.nalikalotus.com/home

11月17日[日]

15:10 –

 

出演
ニャマ・カンテ(歌手)、鈴木裕之(ギター)
矢野原佑史(DJ)、近藤忠(PA)

演者紹介

ニャマ・カンテ Nyama Kante
ギニア生まれ、コートジボワール育ち、東京在住。
マンデ民族、グリオ(伝統的語り部)出身の歌手。
1989年からアビジャンのミュージカル劇団<コテバ>で活躍。
1993年から三人組コーラスグループ<レ・ゴー>で本格的な歌手活動を開始し、アフリカ、欧米などをツアーしてまわる。
1996年に文化人類学者、鈴木裕之と結婚し、1998年に来日。コンサートやワークショップを通してアフリカ音楽の普及に努めている。
2008年には日本でアルバム『ヤラビ』を発売。
鈴木裕之 Suzuki Hiroyuki
文化人類学者。国士舘大学教授。
アフリカの音楽と文学を研究。
コートジボワールのアビジャンにおけるストリート音楽(レゲエ、ラップ)、マンデ民族のグリオによる音楽と現代作家による小説の研究をすすめている。
著書に『ストリートの歌:現代アフリカの若者文化』(世界思想社)、『恋する文化人類学者:結婚が異文化をつなぐとき』(角川ソフィア文庫)、編著書に『アフリカン・ポップス!:文化人類学からみる魅惑の音楽世界』(明石書店)がある。

12月1日[日]

15:20 –

 

出演
志人(ラッパー)
矢野原佑史(DJ)、近藤忠(PA)

演者紹介

志人/sibitt
独自の音声言語と韻律の探求により声ならぬ聲で空紙-そらがみ-に新しき星座を編む諷詠の人。
音楽表現のみならず舞台芸術、古典芸能の語り部等、分野を超えた活動は多岐にわたり、言葉と音の源流を遡上する芸術活動を行なっている。各地の海山を遊行し、”をと”を採集、卜骨や獣骨をはじめとする自作楽器に息を吹き込み、客星が奏でる言語表現の未踏の領域へ”懐かしい未来”の旅を続ける。
国立民族学博物館 創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」にて “うたが生まれる心の小道”の展示空間を担当。

・Blog Wheres sibitt?: sibitt.exblog.jp
・Facebook: 志人/sibitt (降神, TriuneGods, TempleATS)
・TempleATS: templeats.net
・8 ∞: 88project.info


photo by Kosuke Mori

DJ 吟遊詩人

尚、本会期中、特別展示館
1階中央アリーナにおいて、
9月26日からの毎週木曜午後、
人類学者の矢野原佑史による
DJパフォーマンスが行われます。

本特別展の展示構成に関わった人類学者が
フィールドで録音・採集した環境音や楽器音、
さらには国立民族学博物館の音響資料等を用い、
サウンドによる架空の叙事詩を創造いたします。

尚、DJパフォーマンスは毎回、
以下の日程(木曜日)の14時からスタート。
30~60分程を予定。

9/26
10/3, 10/10, 10/17, 10/24, 10/31
11/7, 11/14, 11/21
12/5

矢野原佑史
音楽人類学者。2005年よりカメルーン共和国にて、Baka族の音楽と社会、都市部のポピュラー音楽を調査。
今回の特別展では、1F「うたが生まれる心の小道」と、2F「あなたも吟遊詩人」を担当。
現在、京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員。

上記の催しに関する問い合わせ
blanxpace@gmail.com