39分/2007年/ドキュメンタリー
撮影・編集・録音:川瀬 慈
使用言語:アムハラ語(英語字幕)
撮影場所:アジスアベバ エチオピア連邦民主共和国
撮影:2007年
エチオピア音楽・芸能の世界無形遺産登録にむけたプロジェクトの一環として、ユネスコの委託を受け、エチオピアの都市部における伝統舞踊の展開を映画にまとめた。エチオピアの都市部では、1991年のDERG社会主義政権崩壊にともなう外出禁止令の解除以降、バハル・ミシェットと呼ばれる“伝統音楽小屋”が増えている。本作のアクターとなるのは、毎晩ここで多様なエチオピアのエスニック・グループの踊りを披露するトウザワジ(踊り子)たちである。踊り子の身体、振り付け、服装を通して表象される多様な“エチオピアの諸民族イメージ”が人々の様々な価値観とその担い手たちとのインタラクションを通し、いかに創造、改変され、「伝統舞踊」として提示されていくのか、エチオピアが近年経験してきた政治的変動の影響も考慮しつつ、描いた。